Diary

コンビニ人間

新年に「月に2冊本を読む」という目標を掲げた私。

2月の1冊目の本は、村田沙耶香さんの書かれた「コンビニ人間」

2016年に発行された本で、長男と図書館へ行ったときに借りて読みました。

この本は、周りに馴染めない主人公が、社会の「普通」や「常識」にどう適応していくかを描いた作品。

私自身も会話の中で「普通は〇〇だよね~。」と使うことがあるけれど、そもそも「普通」とは何なのか?

「昔の常識、今の非常識」と言われるように、過去と現在で常識は違うし、

子育てのやり方も、学校で学ぶ内容も、仕事の仕方も、各世代での考え方だって違う。

そう考えると「普通」とは単に、個人の価値観。

その価値観が同じ人たちが、たまたま近くに集まっていたってだけなような気がする。

たとえば転職したとして、前職では「当り前(普通)」だったやり方が、新しい職場では時代遅れだったってこともあるし、

子育ても、昔は親が口の中で噛んで柔らかくして、そのまま子供に与えていた時代があった。

仮に今、私の親が孫にそんなことしてたら必死で止めるわ!

でも、当時はそれが普通だったんですよね。

稀に自分の常識が社会の常識だ!と疑わず、相手に対してもそれを強要してくる人がいるけれど、そういう人とは一緒にいて疲れてしまいます。なおかつトラブルも多い…。

共感できれば一番良いけれど、そうでないことも多いですよね。

大事なのは「受け入れる」ではなく、「受け止める」こと。

「へー、この人はそういう考えなんだ。でも私の考えとは違うから、ひとまず違う考え方コレクションの箱にでも入れておこっと。」

こんな軽い感じでいいと思います 笑

一旦受け止めて、箱へぽいぽい~っと。

「普通」という言葉の意味を考えれば考えるほどよく分からなくなるけれど、

「自分は少し変わっている」と思っている方が、人に自分の意見を押し付けることもなく、自分自身を見失っていなくてちょうどいいのかもしれませんね。

人気ブログランキング